生体機能システム若松研究グループ(足利大学・福井大学・東京医科歯科大学)による報道のまとめと研究提言です。
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1972年より2022年まで 若松秀俊 らが東京医科歯科大などで行ってきた医療機器システムと福祉情報システムの研究、およびそれらに関連して今も継続している研究員の主なテーマについて、若松の意見とともにまとめてみました。
また、それらに関する主な著作として若松自身が残した「医用電子と生体情報」「医用工学」「救急医療のための機器システム」「ナースのための遠隔情報管理システム」「バーチャルリアリティにおける力覚表示とその応用」「新しい大学院教育を探る」などをあげてみました。
研究室の歴史と提言
研究の一環としてこれまでに行ってきたことを順を追って、研究室の歴史として整理しました。
併せて今後に向けての提言を下記の3つの分野に分けて述べてみました。
[1]医用機器技術開発からの提言
脳低温療法に於ける温度制御 と医用制御技術への活用の展望をまとめてみた。
[2]通信システム技術の活用の提言
遠隔システムの在り方と情報通信技術活用 の展望をまとめてみた。
[3]健康科学学会などからの提言
日本健康科学学会と関連記事 を通した展望と提言を述べる。
上記に関することでインタビューで述べた開発システムを以下に例記する。
a)人工呼吸制御システム
呼吸時の肺胞気炭酸ガス濃度の自動制御とその応用でもある遠隔医療システムの紹介
b)脳梗塞など重度脳血管障害時の脳低温療法への応用システム
全身表面冷却によるシステム雑誌・新聞などで紹介された臨床用の水冷システムと空冷システム を紹介する。
また、選択的冷却による脳冷却システムと実用化途上にある臨床システム を紹介する。
c)人工現実感を用いた認知症老人のためのシステム
仲間の行動の模倣から可能な参加・退出が任意で、特別な道具が不要な危険のない、音楽療法も兼ねた遊興システムである。応用として老人・子供に限らず誰にでも楽しめる遊戯システムの様子を掲げる。次いで、その解説を雑誌の記事として掲げる。
d)通信技術を併用した福祉システムの構築
次に、これらを発展させてネットワーク技術を用いて 具体化した遠隔システムの概略 について述べる。
?分散地からの総合講義への応用
東京医科歯科大学と沖縄の大学の教職員を交えた討論・講義の新聞報道がある。
その時の沖縄県立看護大学や名桜大学からの教教員を交えた大学院生への総合講義 の実施例を示す。
?通信システムの一般教育への応用
システム準備と学生の個人対応 の様子とその間の関係者による講義の様子 を紹介する。
看護遠隔学部教育の例としての台北-東京間の相互講義 の様子を挙げる。
?通信システムの国際会議への応用
横浜−シアトル間の国際乳幼児学会の 広報プログラムと同学会セッション の様子を紹介する。
さらに東京−ヘルシンキ間の国際学会を提示する。
その他 通信システムの仮想旅行への応用(2008年)
《健常な大学生の真の旅行》と《病身の父の仮想の共同旅行》動作環境と
若松研究室−神田付近間の模擬旅行 の様子を紹介する。
専門に関する著書
医用福祉機器システムについて
若松共著 「医用電子と生体情報」共立出版(2002年1月)
若松 本間 「医用工学」共立出版 (2002年6月)
若松秀俊 「救急医療のための機器システム」共立出版(2007年7月)
若松 本間 「バーチャルリアリティにおける力覚表示とその応用(2012年2月)
看護福祉システムについて
若松秀俊 「ナースのための遠隔情報管理システム」真興交易 医書出版部 (2017年3月)
新しい大学院教育システムについて
将来医学に関わる大学院生を対象にした、外国人を含む内外の専門家による高度な教養講義を行った。これが新聞報道されている。20年に亘る大学院講義記録が 若松秀俊編 「新しい大学院教育を探る」マツモト(2019年3月)として残されている。
国際会議の Plenary Lectures
技術者の福祉への役割
Our Role as Engineers in Welfare by Using the Internet - Proposals from One Aiming at Simple Common Technology Systems, Taipei (2009)
受益者から見た福祉システム
Better living arrangement supported by communication technique from the viewpoints of beneficiaries, Malta (2010)
医療福祉システムの在り方
Telehealth Systems as they should be -Their Role in our Lives and Welfare, Rome (2018)
生理状態と機能の自動制御システム
Automatic Control of Physiological State and Function, Cambridge (2010)
脳低温療法システム
Some Automatic Control Methods of Brain Temperature with Its Local Estimation for Clinical Hypothermia, Brazov (2013)
医用機器情報システムについて報道
脳低温療法 (台湾における報道)
遠隔福祉システム (台湾紙の報道)
脳梗塞の低温療法 (雑誌による紹介)
遠隔看護講義システム (琉球新聞)
生活習慣の把握について (科学新聞)
以下には関連する補足として
Wakamatsuの英文略歴
参考著書
谷口/若松・高橋 「画像工学」(2012年2月)
松浦/若松・本間 「臨床病態学」(2012年2月)
専門外のライフワークとして、若松の歴史小説に「王家の祠」「大海の都邑」「祀られた昔日」「古代の移り香」「夢路の倭の影」がある。
詳細を 歴史小説と日韓交流 として載せました。